眼科にLED照明を導入していただきました│JGAS AVIATION BLOG

2016/06/02

部品

みなさん、こんにちは。営業本部照明アドバイザーの斉藤です。
いつも当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございます。

弊社では、飛行機や航空機部品、整備用機材などの航空関連商材だけでなく、照明も販売しております。オフィス等で使用するLED照明のほか、体育館や駐車場、航空業界では格納庫に使用できる照明まで取り扱っています。

先月、神奈川県にある病院の眼科診察室・検査室に、弊社が取り扱うLED照明を設置いたしました。

眼科の先生にもご満足いただけました

こちらの病院が弊社のLEDに替えていただいた理由と、照明をLED化するメリットについてお話しさせていただきます。

１．まずは、消費電力。電気代に直結します。

一般オフィス等に設置されている蛍光灯の消費電力は、1本あたり約40Wです。それがひとつの灯器に2本付いているので、消費電力は約80Wになります。

それに加えて、灯器の裏には、電力を調整する安定器がついており、この安定器は約5Wの消費電力がありますので、トータルの消費電力は約85Wです。

一方でLEDの消費電力は、1本なんと13Wです。2本では26Wになります。またLEDは蛍光灯と違い、安定器を必要としません。LEDに替える事で、約85Wから26Wまで消費電力が下がることが、まず大きなメリットです！

２．次に、LEDは長寿命です。

一般蛍光灯の寿命時間が12,000時間程度なのに対して、LEDの寿命は40,000時間以上。ちなみに、弊社が今回ご提案したLED照明の寿命は、50,000時間です！

また一般蛍光灯は、1回の点灯ごとに1時間程度、寿命が短くなります。蛍光灯の点灯にはエミッタ（電極）に高電圧を印加して電子の放出を始めるため、この高電圧によりエミッタが消耗するごとが原因です。LEDにはエミッタがないため、点灯するたびに寿命が減る心配がありません。

眼科では、眼の検査をするため一時的に部屋を暗くします。そのため、照明の頻繁なオン/オフを繰り返す必要があり、蛍光灯ではすぐに寿命が減って、交換の頻度が一般のオフィスに比べて多くなりがちですLEDに替えることで照明の交換頻度を減らすことにも繋がります。

（配送時に衝撃を受けており、チップが剥がれかけている商品の場合、短期間で点灯しなくなることがあります。そのため、商品によって内容の詳細は異なりますが、2～5年程度の保証期間を設けています）

ここまでLEDのメリットについてお話しをさせていただきましたが、デメリットについてもお話しいたします。LEDは消エネ、そして、長寿命というメリットがありますが、気を付けていただきたい点があるのです。

それが、EMI （注1）です。

LED照明は蛍光灯と違い、電磁波を発生させます。この電磁波がある空間で集合することで精密機器に影響を及ぼすことがあります。病院には医療用の精密機器があり、この機器に影響がでると患者様の命の危険に繋がりかねません。

EMIによるEMC（注2）対策は、航空業界では既に一般的に行われていますが、照明の世界ではまだ普及していません。最近ようやく、EMIの影響を改善して、EMC対策を行っているオフィス用LED照明が普及してきました。

弊社が取り扱っているLEDに関しても、EMC対策として、CISPR（国際無線障害特別委員会）の規格を所得しております。特に、病院などの精密機器がある施設でも安全に使用していただける「CISPR11」を取得していることで、この度は安心して導入していただけました。他にも「CISPR15」「CISPR22」を取得しております。

CISPR規格については、下記の経済省のウェブサイトをご参考ください。
http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/inter/cispr/cisprkikaku.htm

※注1：EMI (Electro Magnetic Interference)・・・電子機器やシステムが発生する電磁波が原因で生じる、機器の誤作動などの不具合。
※注2：EMC (Electro Magnetic Compatibility)・・・動作中に他の機器や人体に悪影響を及ぼす電磁妨害を発生させず、かつ、他の機器が発する電磁波などの影響を受けない機能のこと。

眼科が導入した電磁波を発生しないLED照明