
こんにちは。JGAS Aero Partsです。
やっと暖かくなったと思ったら、また寒さが戻ってきましたね。ただ私は寒さより花粉症に悩まされる日々を送っています。ですが休みの日にはどこかに出かけたくなる性格です。先日は花粉症に負けずに成田の航空科学博物館に行ってきました。
博物館の外には退役した飛行機が並んでおり、屋内にもエンジン、タイヤ、客室のシートなど様々なものが展示してあります。こういうものを見ていると何故か部品に目が行ってしまい、それぞれの「パーツナンバー」を探してしまいます・・・。完全に職業病かもしれないと思った瞬間でした。
ひとつひとつの部品には「パーツナンバー」と呼ばれる部品番号があります。
航空機には様々な部品が使用されており、ボルト、ナット、ワッシャー、リベットのような小さな部品にまで部品番号が存在します。
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また部品によっては規格が定められているものもあります。
様々な規格がありますが、その中でも航空機部品として使用されるのが多いのは「MS規格」(Military Standard)、「AN規格」(Air Force & Navy Aeronautical Standard)、「NAS規格」(National Aerospace Standard)。旅客機で有名なボーイングには「BAC規格」と言われる独自の規格があるんです。もちろん、今ご紹介したもの以外にも航空機部品に用いられている規格はたくさんあります。
部品それぞれにつけられているパーツナンバーによって、部品を誤って使用してしまうのを防ぐことができ、航空機の安全性が保たれ、安全に航空機が運航できるのです。
ちなみに、前回の記事ではゼロ戦のことが書かれていましたね。
ゼロ戦にはどのような部品が使われていたのか、また、戦前の航空機には現代の航空機のようにIPC(※1)のような明確な部品の資料があったのか、そんなことに思いをはせながら博物館を見学していました。
※1:IPC(Illustrated Part Catalog)の略で、機種ごとに発行される図面付の部品リストのこと。