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テクナムがNASAに2機目の実験機を納入

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テクナムがNASAに2機目の実験機を納入

米航空宇宙局(NASA)は、翼前縁非同期プロペラ技術(Leading Edge Asynchronous Propeller Technology、LEAPTech)と呼ばれる、電気飛行機の開発計画を進めています。

この研究によって、化石燃料への依存度の低下、航空機の性能と乗り心地の向上、騒音低減などを目指しています。

X-57 マクスウェル

「X-57」(通称・マクスウェル)と名付けられた研究用プロトタイプ機は、両翼端の2基のクルーズモーターに加えて、前縁(Leading Edge)にリチウムイオンバッテリーで動作する12基の小さなプロペラを備えています。

非同期プロペラ技術(Asynchronous Propeller Technology)とは、プロペラをそれぞれ異なる速度で回転させることができる技術のことです。

X-57はたくさんのプロペラを取り付けることで、従来、推力で前進することで作っていた揚力を直接作りだそうとしています。翼上面の空気の流れを直接作り出すのです。これによって、飛行に必要なエネルギーを効率よく生み出すことができます。

完成したX-57は、時速175マイル(時速約280km)で巡航する際のエネルギー消費を、従来の小型飛行機の5分の1まで削減できるとされています。

X-57のベースとなるのは、弊社が代理店を務めるイタリア・テクナム社の小型双発機「P2006T」です。

P2006Tは四人乗りの高翼双発機です。軽量で力学的に優れた機体は、燃料消費量を単発機並み(左右のエンジンを合わせて約10gal/h)に抑えることができます。大きなエネルギーを必要としない基本設計や、これまでも様々な用途に応じて改造されてきた柔軟性の高さなどが、実験機へ選定される要因になりました。

2015年9月には、実験用の第一号機が、米国カリフォルニア州エドワーズ空軍基地内にある、NASAのアームストロング飛行研究センターにデリバリーされ、様々な予備試験が行われてきました。

そして先日、第二号機のデリバリーが完了しました。第二号機には米国のXperimental社が製造した翼が接合されます。

2018年早々にこの第二号機を飛行させ、標準モデルのP2006Tとの性能比較を始めることが当面の目標です。

X-57の完成形となる機体が飛行できるようになるには、あと数年かかる見込みです。

続報が入り次第、こちらのブログでお伝えします!ご期待ください!

【続報はこちら】

TECNAM

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