
先日弊社で購入したSR20が、フェリーフライトを終えて、鹿児島空港に到着しました。
そもそも、フェリーフライトとは何かご存知でしょうか?
フェリーフライトとは、日本語では回送や回航といい、航空機自体の輸送のみを目的として航行することです。
今回の場合ですと、アメリカのミネソタ州ダルースで製造されたSR20を、日本まで運ぶフライトのことをいいます。
どのようなルートで運ばれてきたのでしょうか?
一般的には、アメリカから日本へのフェリーフライトの場合、通常、大きく分けて、太平洋北回りと南回りがあります。
ルート選定は、季節、地域情勢、給油場所、など様々な条件によって変わってきます。
今回はフェリーフライトでSR20は、途中カリフォルニア州やハワイ、サイパンなど7箇所を経由し、運ばれてきました。
通常、製造した場所から日本へダイレクトに飛べばいいのですが、ダルースから鹿児島の距離は直線でも約5500 nm(約10200 km)あります。
SR20の場合、最大巡航距離785nm(約1450km)と、一回の運航では全く届かないため途中給油しながら飛ぶことになります。
また、それに加えて、増槽の燃料タンクを機内に設置し、航続距離をのばします。
今回のフェリーフライトの最長飛行時間はアメリカ本土からハワイまでの約16時間でした。
16時間座りっぱなし。。。想像しただけでも大変なフライトです。
今回、担当したフェリーパイロットは見るからに強靱な方だったことだけお伝えしておきます。