
先日のブログでは、シーラスSRシリーズなど、一部の小型機に搭載されているエアバッグについてお話ししました。
今回は、非常にユニークな工夫が凝らされているシーラス機の「座席」についてご紹介したいと思います。(シートデザインは2015年モデルのものです)
まず、先日のブログでご紹介したように、前席のシートベルトにはエアバッグが組み込まれており、自動車のエアバッグと同じように、事故の際の衝撃から搭乗者を守ります。
また、シーラス機の座席の底部には、アルミニウム製のハニカムコアが組み込まれています。ハニカムコアは、ハチの巣のように六角柱を隙間なく並べた構造をしており、軽くて、衝撃吸収性に優れています。
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このハニカムコアは、衝撃を受けると潰れて下向きの荷重を吸収するように設計されています。
なぜ下向きの荷重に重点を置いているのでしょうか?
それは、シーラス機の場合、不時着の際には緊急用パラシュート「CAPS」で垂直に降下することを想定しているからです。
CAPSを適切に作動させれば、不時着の衝撃は地上3メートルの高さから機体を落下させるのと同程度のものになりますが、その際の衝撃を吸収するのが、座面のハニカムコア。そして、シートベルトに組み込まれたエアバッグです。
これによって、シーラス機は航空事故からほとんど無傷で生還することを可能にしました。
さて、安全性に優れたシーラス機の座席ですが、楽しくて快適なフライトを実現するための工夫も凝らされています。
まず、後席のシートがフラットにリクライニングできるため、後部の荷物室に収まらないような長い荷物や大型の荷物を積み込むことができます。レジャーに向かう際には活躍しそうですね!
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そして、シーラスSRシリーズは、この大きさの小型飛行機では大変珍しく、後席に最大3名が搭乗できるようになっています。
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ただし、搭乗者の体格や体重によっては、3名が搭乗できない場合もあります。成人男性3名だとちょっと厳しいかもしれません。でも、こちらの写真のように、ご家族で旅行をするにはピッタリです。
3名分のスペースがあるということで、SRシリーズのキャビンは、同規模の小型機と比べるとゆったりした造りになっています。大人2名が並んで座る際にも余裕があるのは嬉しいですね。
また有料オプションになりますが、シーラスSRシリーズの座席は、数多くの魅力的なデザインの中から、自分好みのデザインを選ぶことができます。(こちらでご紹介しているシートデザインは2015年モデルのものです)
下の写真はごくごく一部。スポーツカーにインスパイアされたデザインから、高級感のある落ち着いたデザインまで・・・カタログを眺めているだけで夢が膨らみますね!これこそが自家用飛行機を所有する醍醐味です!
ちなみに私は、標準仕様の座席デザインもスタイリッシュで好きですよ!
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Standard(標準仕様) | Premium Select Package | |
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Carbon | ||
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Platinum |
安全性や快適性はもちろんのこと、内装にまで徹底的にこだわるのがシーラス。
内装も毎年マイナーチェンジが施されるので、これからも便利な改良や新しいデザインが出てくるのが楽しみですね!