
弊社が日本総代理店を務めるシーラス・エアクラフト社が開発中の小型単発ジェット機Vision SF50 (Vision Jet)が、いよいよFAA(米連邦航空局)型式証明取得の最終ステップである「実用飛行試験」を開始しました!
この数ヶ月で、Vision Jetは主要な試験をクリアしてきました。
Vision Jetの大きな特徴は、単発ジェットエンジンと、自家用パイロットでもジェット機の複雑なシステムをコントロールできるアビオニクスです。それを実現するウイリアムズFJ-33-5Aエンジンと、ガーミンG3000を基に独自開発されたPerspective Touch フライトデッキが、FAAの認証を受けました。
また、同社のSRシリーズにも搭載されている緊急用パラシュートシステムCAPS(Cirrus Airframe Parachute System)についても、徹底した試験が実施され、Vision Jetにも装備されることが確定しました。
そして、最後に行われる実用飛行試験 (F&R: Function and Reliability Flight Testing)とは、実際にデリバリーされるVision Jetの機体構造やシステムが、想定しうる運用環境下において正常に動作するかを最終確認する試験です。
様々な気温や天候下で試験を行うため、これからVision Jetは全米各地を巡る旅に出ます。最大で300時間の試験飛行を終えた後、FAAに書類を提出することで、型式証明取得のための全工程が完了します。
型式証明を取得した後、12ヶ月のうちに、25~50機を顧客の元にデリバリーする予定です。最終的には年間125機をデリバリーする製造体制を整える計画になっています。
併せて、シーラス・エアクラフト社は、Vision Jetを米国外で運用するために、EASA(欧州航空安全機関)をはじめとする諸外国の関係当局との調整を進めています。世界各国で既に多数の予約が入っており、日本では総代理店を務める弊社がご予約を受け付けております。
Vision SF50の型式証明取得プログラムが完了するまでの最後のカウントダウンが、いよいよ始まりました。
最新情報が入り次第、こちらのブログでご報告させていただきますので、ご期待ください!