
レッドブル・エアレース第5戦が、現地時間の7月22日・23日、ロシアのカザンで開催されました!
レッドブル・エアレースとは、国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権です。レース仕様のプロペラ機に乗ったパイロット達が、超低空でスピードを競う大迫力の航空レースで、「世界最速のモータースポーツ」「空のF1」とも呼ばれます。
2017シーズンは世界各地8ヶ所でレースが行われます。各レースごとに順位に応じたポイントが与えられ、シーズンを通じて最多ポイントを獲得したパイロットが総合優勝者「Red Bull Air Race World Champion」となります。
6月3日・4日に千葉県の幕張海浜公園で開催された第3戦では、日本人パイロットの室屋義秀選手が二年連続となる地元での優勝を果たし、マルティン・ソンカ選手と同点で総合ランキング首位に立ちました!
そして先日、チェコのブダペストで開催された第4戦で、室屋選手は二試合連続の優勝を果たし、総合ランキング単独首位に躍り出ました!
弊社が代理店を務めるアメリカの航空機メーカー「シーラス・エアクラフト社」がスポンサーになっているマイケル・グーリアン選手も、室屋選手と同じレースに参戦して、ワールド・チャンピオンの座を競っています。
第5戦の舞台になったのは、ロシア・・・正確に言うと、ロシア連邦に属するタタールスタン共和国の首都・カザンです。
こちらの動画では、西欧とは趣が異なる素敵な街並みと、その街中を流れる川に作られた壮大なレーストラックを見ることができます。
そしてこちらは、グーリアン選手がカザンのレーストラックを飛ぶ大迫力の動画です!
決勝の日は雨によるコンディション不良が選手たちを悩ませました。視界が悪くなるばかりでなく、非常に繊細なレース機は空力的にも影響を受けてしまいます。更に風の影響もあり、Round of 14(本戦1試合目)では、14人中7人もの選手がパイロンに接触し、ペナルティを受けました。
室屋選手は、パイロンへ接触し、さらにゲートを規定通りの姿勢で通過できなかったことから、計5秒ものペナルティを受け、あえなく敗退してしまいました・・・。
グーリアン選手もパイロン・ヒットによるペナルティを受け、初戦で敗れてしまいます。
ところが・・・
次に行われるRound of 8は、Round of 14の7名の勝者と、敗者の中で最速タイムを記録した1名で行われるのですが、グーリアン選手は辛くもこの最後の一枠に滑り込み、Round of 8進出を果たしました!
思わぬ形で進出したRound of 8を勝ち抜いたグーリアン選手は、決勝Final 4ではパイロン・ヒットをしない「守りのフライト」を意識したそうで、結果的に3位でフィニッシュして表彰台に上がりました!
今季のグーリアン選手はここまで、攻める姿勢が仇となり、G(パイロットと機体にかかる負荷)が規定値を超えてペナルティを受けるなど、Round of 8から先へ進むことができていませんでした。それだけに、感無量の表彰台です。これでグーリアン選手は総合ランキング7位になりました。
優勝は、先日の第4戦で9年ぶりの優勝を果たしたカービー・チャンブリス選手で、連続優勝によって一気に総合ランキングの首位に躍り出ました!
13位で終わった室屋選手は、ポイントを加算することができず、総合ランキング1位から陥落・・・。しかし、ライバルのマルティン・ソンカ選手も成績が悪く、わずか2ポイントしか加算できなかったため、二人は同点の2位に落ち着きました。
首位のチャンブリス選手との差はわずかに1ポイント!今後も熱い勝負から目が離せません!
第6戦は、9月2日・3日(現地時間)、ポルトガルのポルトで開催されます。1ヶ月以上の間があきますが、選手たちとレース機は、どのような進化を遂げてくるのでしょうか。ぜひご注目ください!
レッドブル・エアレース公式サイト(日本語)
http://www.redbullairrace.com/ja_JP
マイケル・グーリアン選手 チーム公式サイト(英語)
http://mikegoulian.com/