
レッドブル・エアレースが、現地時間の2月2日・3日、アラブ首長国連邦のアブダビで開幕しました!
レッドブル・エアレースとは、国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権です。レース仕様のプロペラ機に乗ったパイロット達が、超低空でスピードを競う大迫力の航空レースで、「世界最速のモータースポーツ」「空のF1」とも呼ばれます。
世界各地でレースが行われ、その順位に応じてポイントが加算されていき、シーズンを通じて最多ポイントを獲得したパイロットが総合優勝者「Red Bull Air Race World Champion」となります。
日本人パイロットの室屋義秀選手は、昨季、千葉の第3戦を含む4回の優勝を果たし、日本人パイロットで初めてワールドチャンピオンの栄冠を手にしました!今季も連覇の期待がかかります!
そして、昨年のブログでもご紹介しましたが、弊社が代理店を務めるアメリカの航空機メーカー「シーラス・エアクラフト社」がスポンサーになっているマイケル・グーリアン選手もこのレースに参加しています。昨季は1度しか表彰台に上がることができず、総合順位は9位と、思うような結果を残せなかったからこそ、今季に懸ける思いは人一倍です。
その二人が、開幕戦でいきなり火花を散らすことになりました!
予選は、グーリアン選手が2位、室屋選手が3位の好タイムで通過。本戦でも、二人ともRound of 14(第1レース)、Round of 8(第2レース)を順調に勝ち上がり、決勝「Final 4」で直接対決の時を迎えました。
最初にフライトしたグーリアン選手は、いきなり53.695秒の好タイムを叩き出し、後続の三人にプレッシャーをかけました。
2番手に登場したチェコ出身のマルティン・ソンカ選手のタイムは54.650秒で、1秒近く及ばず。3番手のアメリカ出身のカービー・チャンブリスは、さらに後れを取って54.768秒でフィニッシュ。
最後に登場する室屋選手のフライトに注目が集まりましたが、バーチカルターンでのミスが響き、惜しくもグーリアン選手のタイムには及ばない53.985秒でフィニッシュしました。
この瞬間、マイケル・グーリアン選手の9年ぶり、2度目の優勝が決まりました!
2勝目を挙げるまで長い時間がかかったが、素晴らしい気分だ。と、グーリアン選手は振り返ります。興奮と共にレースに臨んだが、興奮しすぎないよう一歩ずつ着実に進むことを心掛けた、とのこと。
攻める姿勢が身上のグーリアン選手は、昨季は度々ペナルティを受けて勝利を逃してきましたが、幸先よくスタートした今季はどのようなフライトを見せてくれるのか、とても楽しみです!
室屋選手も、アブダビでの結果には満足しているとのこと。レース全体を通じて安定したタイムを記録し、昨季の王者らしい堂々たるフライトを披露しました。グーリアン選手のタイムに惜しくも届かず優勝は逃したものの、良いスタートを切ることができた今季の活躍には大いに期待できます!
次のレースは現地時間の4月21・22日、フランスのカンヌで開催されます。
2018シーズンは世界各地8ヶ所でレースが行われます。
日本では2015年から3年連続、千葉の幕張海浜公園でレースが行われてきましたが、今年の開催は未定です。8月4・5日と11月に「アジア」のどこかでレースが開催される予定となっており、千葉も候補地のひとつとなっているようです。続報が待たれますね!
今季もJGAS AVIATION BLOGでは、シーラス社がスポンサーとなっているマイケル・グーリアン選手、日本人パイロットの室屋義秀選手の活躍を中心に、レッドブル・エアレースの模様をリポートしてまいります。ご期待ください!
レッドブル・エアレース公式サイト(日本語)
http://www.redbullairrace.com/ja_JP
マイケル・グーリアン選手 チーム公式サイト(英語)
http://mikegoulian.com