
5月26日・27日、千葉県の幕張海浜公園で、レッドブル・エアレースが開催されました!
今年も現地で観戦してまいりましたので、写真と共にその模様をお伝えします!
日本人パイロットの室屋義秀選手は、日本では二年連続で優勝を果たしているため、三連覇を期待するファンが大勢詰めかけました。
弊社が代理店を務めるシーラス社がスポンサーになっているマイケル・グーリアン選手も優勝候補です。開幕戦で優勝を果たすと、第二戦でも3位で表彰台に上がり、好調が続いています。
5月26日に行われた予選ではグーリアン選手が1位になりました!室屋選手も3位と上々の滑り出しです!
【予選のハイライト動画はこちら】
迎えた決勝の日、4万人を超える観客が幕張海浜公園に詰めかけました。
Round of 14(決勝の第1レース)で室屋選手が対戦したのは、前回カンヌで優勝したマット・ホール選手。観客が息を呑んで見守る中、先攻のホール選手がコース最速の55.529秒という驚異的なタイムを叩き出します。
大きなプレッシャーがかかる状況の中、観客の声援を受けて室屋選手がスタートしますが…
最初のバーチカルターンでGが規定値を超えてしまい、DNF(途中棄権)になってしまいました…。わずか7秒で三連覇の夢がついえてしまいましたが、観客からは温かい拍手が送られました。
一方のグーリアン選手は、今季からマスタークラスに参戦しているベン・マーフィー選手と対戦しました。
先攻のマーフィー選手は57.560秒を記録しましたが、後攻のグーリアン選手は一切の無駄がないフライトで56.422秒を記録。実力の差を見せつけ、Round of 8(第2レース)への進出を決めました。
ベン・マーフィー選手 | マイケル・グーリアン選手 |
続くRound of 8でグーリアン選手が対戦したのは、前回カンヌで2位になったマティアス・ドルダラー選手。実力のある相手でしたが、まさかの大乱調!ゲート通過時の姿勢が不正だったため計4秒ものペナルティを受けてしまいました。
後攻のグーリアン選手にとってはかなり楽な状況になり、堅実なフライトで無事Final 4へ勝ち上がることができました。
マティアス・ドルダラー選手 | マイケル・グーリアン選手 |
いよいよ迎えたFinal 4。最初に登場したグーリアン選手は、スムーズなフライトで56.695秒とまずまずの好タイムを記録しました。
続くマルティン・ソンカ選手、ピート・マクロード選手は、いずれもグーリアン選手のタイムを一時上回りましたが、ゲート通過時の姿勢が不正だったため相次いでペナルティを受け、優勝争いから脱落。
そして最後に登場したマット・ホール選手は、グーリアン選手を完全に上回る無駄のないフライトで56.376秒を記録。レッドブル・エアレース第3戦の優勝はマット・ホール選手となりました!カンヌに続く二連覇達成です!
マイケル・グーリアン選手 | マルティン・ソンカ選手 | |
ピート・マクロード選手 | マット・ホール選手 |
【マット・ホール選手のFinal 4でのフライトはこちら】
4年連続で千葉で開催されたレッドブル・エアレース。室屋選手の活躍もあり、年を追うごとに盛り上がりを増しているように思います。
室屋選手は思わぬ形で敗退してしまいましたが、それでも総合ランキングでは第3位です。「まだ5レース残っているので次のレースに集中したい」という室屋選手の言葉通り、まだまだ巻き返しは可能です。
一方で、首位をキープしていグーリアン選手は、今大会で優勝したマット・ホール選手に追いつかれてしまいました。同点の場合、優勝回数が多いホール選手が上位になるため、グーリアン選手は2位に順位を落としましたが、それでもワールドチャンピオンの筆頭候補であることに変わりはありません。
次回の第4戦は、6月23日・24日にハンガリーのブダペストで開催されます。
今季もJGAS AVIATION BLOGでは、シーラス社がスポンサーとなっているマイケル・グーリアン選手、日本人パイロットの室屋義秀選手の活躍を中心に、レッドブル・エアレースの模様をリポートしてまいります。ご期待ください!
【決勝のハイライト動画はこちら】
レッドブル・エアレース公式サイト(日本語)
http://www.redbullairrace.com/ja_JP
マイケル・グーリアン選手 チーム公式サイト(英語)
http://mikegoulian.com