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マグネチックコンパスの整備作業

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マグネチックコンパスの整備作業

皆さん、こんにちは!鹿児島の整備担当です。

鹿児島は過ごしやすい日々が続いている今日この頃・・・。

私事で恐縮ですが、4月に沖縄から移住してきて1ヶ月半が経ち、何となく鹿児島の生活にも慣れてきました。鹿児島に住んで一番驚いた事は、時たま火山灰が雨のように降り注ぐこと!日々の火山活動に慣れてしまえば、温泉施設が充実していて、食べ物が美味しく、とても住みやすいところです。

さて、私の話はほどほどにして、今回のブログではマグネチックコンパスについてお話ししたいと思います。

皆さんはマグネチックコンパスをご存知でしょうか?ちょうど操縦席前方の中央付近に装備されている計器です。

マグネチックコンパス
(写真:DA42NGより)

マグネチックコンパスは、地磁気の方向を検出して方位の指示が得られる重要な計器です。大型旅客機(B767、B777等)にも予備計器として装備されています。

簡単に構造を説明すると、コンパス液が充たされたコンパスケースにフロート型のコンパスカードが納められている単純な計器です。

一見、メンテナンスフリーのように見えますが、整備作業の1つにコンパススウィングと呼ばれるコンパスの誤差を修正する作業があります。

コンパススウィングは以下のような場合に実施します。

(1)コンパスの精度が疑わしいとき
(2)コンパスに衝撃を与えたとき
(3)落雷を受けた後
(4)操縦室の改修や鉄系金属を含む大物部品の交換を行った後
(5)電気系統に変更を行ったとき
(6)航空機が同一方向に機首を向けたまま1年以上駐機された後

などなど・・・

コンパススウィングを実施できる場所は決まっています。

鹿児島空港では、ターミナルの一番北側のスポット近くにコンパスローズ(鉄筋で補強されていないコンクリート舗装面で、近くに鉄製品がない所に、地磁気の方位が記されている場所)があり、そこまで飛行機をタキシングしていき作業を行います。

各方位に機首を向けて修正及び記録を行っていくのですが、単純そうに見えて案外難しい作業です。

それは何故かというと・・・飛行機を操作する人と地上で誘導する人との阿吽の呼吸が必要な作業だからです。

私は見習い整備士のため作業経験は少ないですが、これからたくさん経験を積んで先輩整備士のように完璧な作業が出来るように頑張ります。

これからもJGASはフルスロットル、高ピッチで頑張って参りますので、皆様、応援を宜しくお願い致します。

私も一つ上の整備資格取得に向けて日々、精進します。

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