
鹿児島は朝晩涼しくなり、すっかり秋らしくなってきました。
鹿児島航空機整備センターのメンバーは、9月の施設検査に向けての準備、輸入されたシーラス機の新規耐空証明検査、飛行機やヘリコプターの時間点検などなど、無我夢中で一生懸命業務に従事しており、気が付いたら今年の夏が終わっていました。とほほ・・・。
さて近況報告はここまでとし、中堅整備士の私が最近感じている「時代の流れ」を今回のブログの題材にしました。
社会人の期間を、学校を卒業してから定年退職までの約40年とすると、私は折返し地点の約20年になります。
この20年で、世の中の物はだいぶ変わりました。
身近な物では、奥行のあった箱みたいなテレビが薄い板状になり、テレビはアナログ放送からデジタル放送へ、ショルダーバッグみたいな携帯電話は手のひらサイズに、車はハイブリッドカーや電気自動車が普及、電球はLEDへとetc…(エジソンもびっくり)。
航空業界も変わりました。
航空機では、アナログ計器からデジタル計器へ、機体の材質はアルミニウム合金からプラスチック(FRP)へ、ある機構には電子制御が採用され、ガソリンエンジンはディーゼルエンジンへとetc…(ライト兄弟もびっくり)。
整備関係では、マニュアルはペーパー(冊子)から電子化されつつあり、計測器はアナログ表示からデジタル表示になりつつあります。弊社の計測器はほとんどがデジタルです。
運航関係では、旅客機はスリーマンクルー(3 Man Crew:機長・副操縦士・機関士)から、ツーマンクルー(2 Man Crew:機長・副操縦士)になり、一部の航空会社ではコクピット内のマニュアルは整備と同様電子化が採用されています。
弊社が代理店であるシーラス社のSRシリーズや、バイキング・エア社のツインオッターの計器もデジタル化されています。若い整備士が淡々と操作して運用し、不具合が発生した時も淡々と操作して修正している姿を見ている超アナログの私は日々勉強です。
航空の世界は、超好青年だった20年前の私には全く想像の付かないような進化を遂げ(当時から想像力が無かったと言われればそれまでですが・・・)、これからも進化し続けていくでしょう。
そして私は日々勉強に追われることでしょう。とほほ・・・。