
みなさん、こんにちは!整備士の齋藤です。
私はJGASの社員ではありますが、普段は国内の別の事業会社様に出向して整備士として仕事をしています。
今回、1週間だけJGASに復帰して、Garmin社とContinental Motors社の教育を受講するためアメリカへ出張してきました!
JGASは、装備品やエンジンのメーカーとの関係強化および確実な知識の習得のため、研修は原則としてアメリカへ行くことにしているようです。(上司談)
入社するときに「海外出張があるからパスポートは持っておいてね」と総務の方に言われていたのですが、正直、その当時は「若手のうちは機会が無いんだろうな~」なんて思っていました。なので、こんなに早く海外出張の機会を頂けるとは、良い意味で予想外でした。全然、英語できないのに・・・。
とはいえ、生まれて25年目にして初めての海外。
最初の到着地であるシカゴ空港に着陸した時は、空港の大きさにビックリしました。なんか映画のワンシーンにいる気分。
あ、そんな私の海外初体験話は置いといて・・・
まずは、エンジンメーカーであるコンチネンタルモータースの研修です。
先生もアメリカ人・・・。当たり前ですが。
英語が出来ない私は、一緒に行っている技術部の人に通訳してもらいながらの授業です。
さすがエンジンメーカーのエンジニアさん。私たちの知らないことまでよく知っていらっしゃる。
学生時代にエンジンの教科書でしか見たことなかった、ベーンタイプポンプを初めて見ました。
実際に回してみると・・・
なるほどー。教科書に書いてある通りの動き。
実際の整備作業では、ポンプの交換はしても中身まで開けることはないから良い勉強。
英語辞書を片手に、一生懸命勉強してる私です(笑)
あ、言い忘れましたが、私はJGAS唯一(今のトコ)の女性整備士なんです。
屋内での授業の後は、実際のエンジンでも講義が行われました。燃料圧力をチェックする機械です。
そして無事に、エンジンの授業は終わり。
後日、Certificateが送られてくるそうです!
次は、ガーミン社。
私の出向先の会社もガーミンG1000を装備した機体を運航しています。
ガーミンは、こんなトコで実際に触りながらの授業でした。
ガーミンの先生、何でも知ってる・・・。
G1000の基礎から、部品の交換、トラブルシューティングに至るまで様々教えて頂きました!
しかし、奥が深いです。アビオニクスは。
今回の研修は、他にHartzellプロペラの実習を受けた社員もいました。
Hartzellプロペラの実習では、複合材プロペラのマイナーリペアを実際にやったそうで、その先輩から写真を頂きましたので、ちょっと紹介しますね。
教室で、修理の授業を受けた後に・・・。
本物のブレードにドライバーで傷付けて(可哀想なプロペラ・・・)
ここから、修理実習がスタートしたそうです。
まずは塗装を落とし・・・
ダメージがマイナーリペアの範囲内か否かを確認して・・・
ダメージの先端までサンディングして・・・
マニュアルで指定されたガラスクロスを貼って・・・
赤い線はクロスの目を45度の差を付けて貼り付ける為の目安だそうです。
含浸させて・・・
完成した写真は撮り忘れたそうで、ありません!
先輩は、無事試験に合格しHartzellプロペラの認定リペアマン(マイナー修理のみ)になったそうです。
JGASは晴れて、プロペラリペアもできるようになるんでしょうか?
余談かもしれませんが、「明日からプロペラリペアも受託できますね!」って先輩に言ったら「あ~、齊藤さん、まだ航空法第19条2項の確認が何なのか理解してないねー」って言われてしまいました(涙)。
私も、歩く航空法・サーキュラーと言われるように勉強を頑張りたいと思います!
とは言っても・・・どちらの本も、開くと眠気が来ちゃうんですよね(笑)
出向から完全復帰したら、またブログ書きます!最後まで読んでいただきありがとうございました!