
みなさんこんにちは、鹿児島の整備担当です。
今回は、先日アメリカのダルースにあるシーラス本社にメンテナンストレーニングに行った時のことを書きたいと思います。
10月26日に齊藤さんがアメリカ出張の事をブログに書いていますが、私は齊藤さんが帰国した次の週に出発しました。
私も海外へ行くのが初めてなので、まずダルースにたどり着けるかが不安でした。笑
成田空港を出発し、約半日かかりシカゴ空港に到着し、そこから乗り換えてやっとダルースに着くことができました。移動だけで半日以上もかかるので、やっぱりアメリカは遠いですね! 太平洋って広いんだなぁと改めて痛感しました。
2週間出張に行ったのですが、最初の1週間はコンポジットとCAPS(緊急用パラシュート)の授業を受講しました。
教材を使って機体に損傷があった場合をシミュレーションして授業を行いました。
損傷の種類、深さ、大きさ、場所によって何プライ必要なのか、どの溶剤を使うのか、cure cycleはどのように行うのか、教官に非常に丁寧に教えていただきました。
これはコア材に傷をつけて修理の授業をした時のものです。
損傷を取り除き、バックプレートを当て、パテで隙間をうめて新しくコアをいれ、さらにその上にプライをあてて修理します。
このような感じになります。
写真はEMM(Expand Metal Mesh)のエリアにかかることを想定して行ったものです。
ちなみに、弊社の鹿児島航空機整備センターにはコンポジット材修理の工具類が揃っています!
CAPSの授業は概要とラインカッター、ロケットassyの交換を行いました。
これはラインカッターを交換しているときの様子です。
余談ですが1日目の午後からはファクトリーツアーがあったんです。
わたしは航空機製造メーカーの生産ラインを見るのは初めてだったので、とても大きな工場に驚きました。
先輩方は、型式証明を取得する検査等で各メーカーの工場を訪問しているのですが、私にはまだその順番は回ってきません笑
残念ながら工場内は写真を撮ることはできなかったのですが、非常に貴重な経験ができました。
製造途中の単発ジェットSF50のカスタマーの1号機も見ることが出来ましたよ。
土日は休日だったのでミネアポリスに観光に行きました。
モールにお土産買いに行ったり、メジャーリーグの球場を見に行ったり、美術館や庭園に行ったりしました。
お昼ごはんに韓国料理を食べたらお腹こわしました。笑
食べ物はお肉やハンバーガーなど美味しかったのですが、量が多く、味付けも濃い目だったので、日本食が恋しくなりました。やっぱり日本人には日本食が合いますね!
2週間目はメンテナンスの授業を行いました。
午前中は座学、午後からは実機を使いながらメカニックの方に教えて頂きました。製造メーカーのメカニックの方に実機を使いながら教えて頂くとわかりやすいです。更に知識が深くなったように思います。
なんとか2週間のトレーニングも無事に?終わりcertificateをいただきました。
私にとって、初めての製造メーカーの教育研修でしたが、すごく良い経験になりました。
今回アメリカ出張に行って思ったのは、授業はまだいいのですが日常会話が全くわからなかったです。
普段、マニュアル等で英語を読んでいるのだから少しは聞けるだろうと思ったのが甘かったです。上司に「英語勉強しろ、英語勉強しろ」と耳がタコになるくらい言われる理由が分かりました。
次回行くまでにはもっと英語を勉強します!目指せ、TOEIC600点!
今回の出張で学んだことを生かし今後の仕事に役立てようと思います。