
みなさま、こんにちは。
寒さも増し、師走も中旬を迎え、1年の早さを実感させられる年の瀬です。
JGAS鹿児島整備、整備・技術担当です。
前回は、私のエアラインでのキャリア、経験と小型機の業界を題材にした記事を書かせていただきました。
今回は、私が長らく整備を担当し、1番愛着があり、知識、技能的にも最も長いつながりを持つ飛行機「ボーイング737」について書かせていただきます。
先日、ボーイング社は、737型機の最新モデルである、「ボーイング737MAX」の初号機を公開しました。
◇ボーイング社プレスリリース:ボーイング、737 MAX初号機の最終組立を開始
◇ボーイング737MAX
このモデルで737シリーズ4代目となる、ボーイング史上最も人気があり、総生産機数9000機を超える、とても息の長い機種です。
ボーイング737は、民間機、貨物機、政府専用機、プライベート・ジェット仕様、軍用機と幅広い汎用性を併せ持つ、120~190名乗りの中型機です。
1967年4月9日の初代1号機の初飛行から、おおよそ50年、エンジンの選定や、空力的、経済性を追求した、細かな設計変更を重ねながら、今の形へと進化してきました。
まさに「The Best Seller」の名にふさわしい機種だと思います。
そして、今回の737MAXの最大の特徴は、何といってもウィング・チップの形状ではないでしょうか?!
今までにない、斬新で、近未来的な形状を纏い、発表されました。「スプリット・シミッタ―・ウィングレット」と呼ばれるこの形状は、既存のどの形状よりも、効率的かつ、空力的に優れているようです。
残念ながら、国内航空会社で、正式に発注をかけているエアラインは、いまのところありません。しかし、国内のとある南の航空会社では、737MAXを導入する可能性が十分ある、オプション機材更新契約をしているそうです。
東京オリンピックの頃には、737MAXが日本の空を飛んでいるかもしれませんね。
そして、コックピットには、民間航空操縦士訓練学校の卒業生が座り、操縦桿を握っているといいですね。
今後、小型機業界にもこのような空力技術の採用がさらに進むのは必然です。
JGASが販売を行うシーラスSRシリーズにも、斬新で、革新的な技術が導入され、世界の注目を浴び「The Best Seller」の称号を得られる日がくるよう、JGAS技術部門は、シーラス社と積極的な意見交換を行い、斬新な提案をしていきます。