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航空機のエアコン

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航空機のエアコン

みなさんこんにちは、鹿児島の整備担当です。

今回は航空機の与圧、空調(エアコン)について書きたいと思います。

航空機、特に大型機は高高度を飛びます。高い高度では、酸素が薄いため、人体に大きな影響が及びます。そのため、航空機には与圧システムとういうものを装備した機種が多く存在しています。

健康な人の場合、12,000ft(約3,700m)以下では顕著な症状は現れないとされています。しかし、それ以上の高度になると、判断力の低下、眠気、頭痛などの症状が現れます。20,000ft(約6,000m)を超えると重篤な症状が現れ、5分程度で意識を喪失してしまいます。

与圧システムは客室高度の維持、気圧変化率の制御、機内圧と大気圧との差圧の制御といったことをやってくれています。普段旅客機に乗ったときに酸素欠乏症にならないのは、与圧システムのお陰なんですね。


続いてはエアコンについてです。

エアコンは、家や車にも付いているので知らない人はいないのではないでしょうか?航空業界では、“エアーコンディショニングシステム“と言います。

ヒーターは、大型機ではエンジンから抽出した圧縮空気(ブリードエア)を、小型機では外気を排気管との熱交換によって行っています。

クーラーは、エア・サイクル冷却とベーパー・サイクル冷却といった方法があります。小型機はベーパー・サイクル冷却を使っています、ちなみに普段みなさんが乗る自動車もベーパー・サイクル冷却を使っていて原理、構成品などは飛行機と一緒なんですよ!!

飛行機のエアコン

つい最近、エアコンのコンプレッサーを交換する仕事がありました。家庭用のエアコンは、モーターでコンプレッサーを回しますが、航空機は図のようにエンジンの回転を利用して、ベルトでコンプレッサーを回します。(車も同様です)

実は、小型機用のエアコンのコンプレッサーには車用を航空機用に改修したものも存在します。

何気なく使っている車や家のエアコンも、仕組みを理解すると面白いかもしれません。

飛行機のエアコン

余談ですが、私は北海道出身なのですが母親に久しぶりにジンギスカンを食べたいと言ったら、段ボールいっぱいに送ってきてくれました。笑

会社の仲間と一緒に美味しくいただきました。離れていても親のありがたみを感じました。

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