
皆さん、こんにちは!鹿児島の整備担当です。
最近の鹿児島は梅雨時期ということもありジメジメとした日々が続いております。
さて、今回のブログはエンジンオイルについてお話したいと思います。
皆さんはエンジンオイルの作用をご存知でしょうか?一般的に潤滑や防錆のイメージはあるかと思いますが、エンジンオイルには以下の作用があります。
・減摩作用 -可動部品間の摩擦の減少
・冷却作用 - エンジン内を循環する間に部品から熱を吸収する
・気密作用 - ピストン・シリンダ間を密封してガス漏れを防ぐ
・清浄作用 - 接触面から金属微粉などを除去する
・防錆作用 - 腐食しやすい金属部分の発錆防止
・緩衝作用 - 金属面間の衝撃荷重の緩衝
意外と多くの作用があり、エンジンを稼働するにあたり重要なものであることが分かります。
次にエンジンオイルと聞いて思い浮かぶのは等級ではないでしょうか?
等級とはエンジンオイルの粘度を示しており、SAE(アメリカ自動車技術者協会)の制度によって「20W-50」などと表示され、各々の文字の意味としては以下の通りとなっております。
20 = 数字が小さいほど低温で固まりにくい特性があります
W = 冬期(Winter)使用に満足なオイルであることを示します
50 = 高温時の粘度を示していて、数字が高いほどオイルが固くなります
次にエンジンを潤滑するにあたり、エンジン内部に油道があるのをご存知でしょうか?
下記の絵の矢印がエンジン全体のオイルの流れを示しています。
ダイナミックなエンジンからは想像できないですが、エンジン内部には小さい油道が形成されていてその油道にオイルが流れて内部循環をしております。
下記の写真はプッシュプル・ロッドと呼ばれるエンジン部品の油道。
長くなりましたが、エンジンオイルはエンジンの血液といわれており、エンジンの調子を左右するものです。
航空機に限らず、自動車や自動二輪を所有されている方で、最近エンジンオイルを交換されていない方がいらっしゃいましたらオイル交換をされてみてはいかがでしょうか?
これからもJGASはフルスロットル、高ピッチにて頑張ってまいります。
皆様、応援を宜しくお願い致します。