
皆さま、こんにちは。鹿児島の整備担当です。
いつも弊社のブログにお付き合いいただきありがとうございます。
近年、温暖化の影響なのか?気温がますます上がってきていますね。水分補給を怠らないように注意していきましょう。
さて、今回は航空機に装備されている燃料噴射ノズルについて説明させていただきます。
燃料噴射ノズルというと何となく想像できるかと思いますが燃料をシリンダに直接送るための部品です。
シーラス式SR20型に装備されているContinental式IO-360-ES型のエンジンには燃料噴射ノズルが6本付いています。
主翼の燃料タンクから出てきた燃料は燃料ポンプやスロットルとリンクしている燃料調量弁を通って流量制限され、燃料マニホールドからの燃料が各ノズルに送られます。
この燃料噴射ノズルにはスクリーンが付いており、燃料がノズルのオリフィスを通るときにスクリーンの外側から空気が混入することによりノズル先端の拡散室で十分に気化し、シリンダ内へ噴出されるようになっています。気化されることで着火しやすくしているんですね。
このスクリーンに不純物が混入してしまうと、燃料の気化性が悪くなるのでノズルの清掃が欠かせません。
ところでノズルに数字が刻印されているのですが、これは何でしょうか。
数字は6175と記載されており、これはシリンダ番号が6番でその番号の隣に燃料の流量が表示されています。
ノズルの交換の際この番号を見て適切なシリンダに取りつけます。姿形は似てても、全て同じノズルではないので気を付けなければなりません。
このようにノズルだけでも細かな作りになっているので取り扱いには気を付けたいですね。