
まもなく開校を迎える民間航空操縦士訓練学校。第1期訓練生の教室も完成しています。そして、真新しい訓練機も鹿児島格納庫に到着しています。
運航本部長の山口です。いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
先日、痛ましい事故が起きました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り致しますと共に、ご遺族、ご親族の方々に深い哀惜の念を表します。私たち航空界に身を置く者は、この事故を自らの課題として重く受け止めねばなりません。二度とこのような事故が起こらぬよう、この悲しみを深く胸に刻み、安全運航を維持し続けるための具体的な施策を講じて参ります。
さて、前回までの運航ブログでは、民間航空操縦士訓練学校で使用する操縦訓練装置(FTD:Flight Training Device)の紹介を連載で紹介させていただきました。お楽しみいただけましたでしょうか。
そうこうしているうちに、実は民間航空操縦士訓練学校で使用する訓練機が鹿児島に到着しています。数々の要因で米国からの空輸が遅れに遅れ、やっと日本に到着した私たちの訓練機JA01TC。
とても美しい機体です。シーラス式SR20型(製造番号:2268)の航空機登録証明(登録番号:7117)は平成27年6月25日付。既に、耐空証明書(耐空証明番号:第大-2015-183号)も取得しています(平成27年7月7日付)。
現在は、鹿児島格納庫で空輸後の整備と定期点検、無線機検査の準備中。8月上旬にはすべての準備を終え、いよいよ教官の実機訓練が始まります。航空機使用事業の申請も受理されており、民間航空操縦士訓練学校の準備は着々と進んでいます。
航空局による機長審査は9月上旬を予定。もちろん、全員が合格してくれるでしょう。私たちも頑張っています。第1期生のみなさんは、航空無線通信士の試験まで、もう一息といったところでしょうか。大変だけど、その大変さを乗り越えてこそ、その先に朧気ながらも見えてくる道がある。
私たち民間航空操縦士訓練学校のスタッフは皆、その道がはっきりと見えています。今なすべきことを今乗り越え、次の課題の準備をし、そうして問題をひとつずつクリアしていく。苦しいけれど、地道で粘り強い努力こそが、いつかは笑顔に導いてくれるのだと私たちは知っています。
第1期生のみなさん、共に笑顔で開校式を迎えましょう
第2期生を考えてらっしゃるパイロットの卵さん、私たちと共に苦労してみませんか