
運航本部長の山口です。いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
遂に!というべきでしょう
10月1日に、民間航空操縦士訓練学校が開校しました(前回のブログ参照)。
開校式では、第1期生に「訓練開始証書」を只野校長が手渡しました。この証書は、今日から操縦士訓練を始めますよ、という宣言です。訓練生は、厳粛な面持ちで証書を受け取っていました。
そして1週間・・・
1枠の座学が1時間で、一日が6時限。
朝の9時に登校した訓練生は、各時限の間の10分間の休憩と、お昼休み(12:00~13:00)の1時間を除き、ひたすら勉強です。
ここでしっかりと基本と基礎を学ぶことが、実機訓練はもちろん、将来のプロとして飛ぶためにも必要なこと。無駄な授業などありません。
さて、民間航空操縦士訓練学校の座学とはどのような雰囲気なのでしょうか。
私も何度かお供させていただきましたが、とても優しくリラックスした雰囲気で時間が流れていきます。教材にビデオを用いたり、プロジェクタを使ったり、ウェブサイトを活用したりと、今風の授業風景だと云えば、まさに今風です。
でも、忘れてはいけない。
基本や基礎とは、いかに優しい雰囲気で学んでいたとしても、決して易しいものではありません。民間航空操縦士訓練学校は優しい雰囲気でありながら、とても厳しい勉強を訓練生に求めています。勉強とは押し付けられてするものではない―――だから優しく教えてはいます。
しかし、これは裏を返せば、自主的に学ぶ姿勢(自ら課題を見つけ目標を設定し、基本や基礎と呼ばれることを真に身に着けること)が要求されているということです。
教官も精一杯、どうすれば、より良い教育ができるのかを日々考えています。訓練生の皆さんも、どうすれば、より深く基本や基礎を学べるのか、精一杯考えて下さい。
優しく厳しい授業は、他の誰の為でもなく、あなたの為なのですから。
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整備士さんによる実機の説明 |
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訓練機のコクピットに座って直接説明を受けられるのは、少人数教育ならではのメリットです |
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先日のブログでもご紹介したデイブ・プライス先生による英語の授業も行われました |