
こんにちは。運航本部長の山口です。いつも当ブログをご訪問いただきありがとうございます。私の駄文も、少しは皆さまに楽しんでいただけていますでしょうか。今日も、よしなし事を綴ってみたいと思います。
以前のブログで、弊社は、航空機使用事業の「事業計画変更の認可」を申請していることをお話しました。
ここで、事業計画変更の認可を平成28年9月5日に(東空振第66号)、そして運航管理施設等の検査(施設検査)の合格を9月29日に(東空振第81号)航空局より頂いたことを報告いたします。
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事業計画変更の認可と施設検査の合格を受けたことにより、多発機(DA42NG型)の事業機としての運航が可能となりました |
以前にもお話したとおり、今回の事業計画変更の申請は「多発機の事業機(航空の用に供する航空機を用いて事業を行うこと)への編入申請」です。そして、編入した多発航空機は、ダイヤモンド・エアクラフト式DA42NG型。
DA42NG型航空機の事業機への編入は、一時的なこと(近い将来、テクナム式P2006T型を編入する予定)ではありますが、規程類は多発機の運用に合わせて大幅に改訂されています。今まで単発機のシーラス式SR20型機のみを運用することを前提に策定されていた弊社の事業や規程類が、多発機を運用することで、以下の点が大幅に変わりました。
①多発機を用いた訓練が可能になりました
多発機を訓練機として運用することで、多発機による事業用操縦士技能証明や計器飛行証明の取得にかかる訓練を提供することができるようになりました。すでに多発限定をお持ちの方の技能拡張訓練も実施できることから、特に外国等で多発機による各種技能証明をお持ちの方のJCABによる日本国ライセンスへの切り替え(外切)も受託可能です。
②多発機ならではの運航を規程に盛り込みました
多発機であれば、離陸の最低気象条件を勘案した出発や、離陸の代替飛行場の設定などが可能になります。より厳しい気象条件における運航への対応が、訓練においても、また実運航においても可能になったことを踏まえ、よりエアライン・オペレーションに準じた訓練が可能となります。もちろん、これらに対応できる規程の改訂も行っています。
③多発機の運用にかかる社内の訓練体系の拡張も行いました
新しい型式(DA42NG型)を事業機として編入することにより、この航空機を安全かつ効率的に運用することができるよう、操縦士の訓練規程も変更になっています。複数の型式の航空機を混乗する場合の基準なども、新たに策定されました。
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DA42NG |
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