
昨日に引き続き、本日もお付き合い下さりありがとうございます。運航本部長の山口です。
昨日は民間航空操縦士訓練学校、第3期生の募集要綱公開のお知らせと共に、最近のエアライン各社の副操縦士募集の状況の変化についてお話ししました。プロ・パイロットへの門戸は確実に広くなっている…
こう書きながら、つくづく社会の変化は速いものだな、と改めて感じます。そもそもLCCという形態の航空会社が現れるなんて、まして日本に定着するなんて、私が訓練生だった頃は思いもしなかった。日々の変化は僅かでも、振り返ってみれば大きな変化であったことに、人は後になって初めて気付く。たとえそれが1年という短い過去であっても、やはり振り返ってみれば大きな変化に驚くはずです。みなさんは如何ですか?
昨年の航空機使用事業の許可の取得、施設検査の合格を経て開校したフライトスクール - 民間航空操縦士訓練学校。第1期生を迎えたばかりだと思っていたら、既に第2期生が訓練生に加わっている。その募集は、今年1月から始まりました。
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第2期生の入校式から。彼らは夢の第一歩を踏み出したのです |
第2期生募集の傍ら、2度に亘る「運航基準の大改定」も行いました。多発機(DA42NG型)を事業機として組み込む「航空機使用事業の事業変更」も行いました。航空大学校の次期訓練機の選定に関わる「技術提案書の作成」もしました。そうかと思えば、某私立大学の訓練生を受け入れて無事卒業させたり… とどめは、つい先日の「東京事業所の移転」。
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弊社の新しい東京事業所。門前仲町駅から徒歩3分の場所にあります:受付は3階です |
振り返ってみれば、あれやらこれやら、我ながら良くやったものだと感心します。これも教官をはじめ、熱心なスタッフたちの努力があったからこそ。もちろん、航空局や関係各署のご支援、ご協力あってのことだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。本当に、ありがとうございました。
一方で、やり残したこともたくさんあります。FTDの航空局による認定は、認定検査ガイドの作成が遅れているため未だ実現していません。運航基準に関連するSOPs(Standard Operation Procedures:社内規程類)も書きかけのまま完全版の発効には至っていません。社内的なワークフローの見直しと確立には、まだまだ時間がかかりそうです。
来年はテクナム社のP2006T(多発機)が導入されます。運航基準を改定し、事業変更を行なう必要があります。機長の訓練も審査も必要です。もちろん第3期生の募集も平行して行わなければなりません。航空大学校にシーラス機を納入します。そうこうしている内に、第1期生が卒業の時を迎えます。就活サポートを本格化させねばなりません。ああ忙しい!
航空を取り巻く環境も、今年以上に変化するかもしれない… 多くの雑多で複雑な事象に振り回されながらも、でも、決して忘れてはいけないことがある。
そう、航空の安全です。
安全運航だけは、決して忘れてはいけない。どんなに忙しくても、外的要因に振り回されても、常に心の内に秘め、いや、口に出し、互いに確認し合い、あらゆるスレッドを排除できるよう常に意識していなくてはならない。
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格納庫に掲げられた「安全第一」の文字は、ただの飾りではありません。今日も見上げて、安全を心に誓います |
この1年、なんとか安全な運航を維持できました。すべての社員および関係者ならびに関係機関に厚くお礼申し上げます。そして、来年も安全運航を維持できるよう、弊社の総力を挙げて努力して参ることをお誓い申し上げます
併せて、みなさんの来る年が、健康で希望に満ちた素晴らしき年となりますよう祈念いたします。
どうぞ、良いお年をお迎え下さい。
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