
民間航空操縦士訓練学校に入校ご希望の皆様、こんにちは!運航ブログ担当の岡田です。
おかげさまで民間航空操縦士訓練学校第一期生の募集開始後、応募数は着々と増えています。
さて、募集要綱でもお伝えしている通り、当校への入校を希望される皆様は、入校までにご自身でいくつかの資格を取得する必要があります。
今回はその第一歩となる「航空特殊無線技士」の資格取得についてお伝えします!
航空機には管制官などと交信するための無線機が搭載されており、パイロットは機体の操縦免許のほかに、その無線機を操作するための資格を別途取得する必要があります。
パイロットが航空機の無線を取り扱うための資格には「航空無線通信士」と「航空特殊無線技士」の二種類があります。
「航空無線通信士」は、航空運送事業(エアライン)用に航空機に開設された航空機局やこの航空機と通信を行う航空局等で通信操作に従事する者が取得する資格
・・・つまりエアラインパイロットが取得しなければならない資格です。
「航空特殊無線技士」は、航空運送事業以外の航空機に開設された航空機局やこの航空機と通信を行う航空局等で通信操作に従事する者が取得する資格
・・・つまりエアライン以外のパイロット=自家用飛行機のパイロットや、操縦訓練を行うパイロットが取得しなければならない資格です。
航空無線通信士のほうが上位の資格ですので、自家用パイロットや訓練生は、航空特殊無線技士ではなく航空無線通信士の資格を持っていても構いません。
エアラインパイロットを目指す皆様は、最終的には航空無線通信士の資格を取得する必要があるわけですが、航空特殊無線技士の資格を取得しておけば、民間航空操縦士訓練学校での操縦訓練には支障がありません。ですから、入校までには最低でも航空特殊無線技士の資格をご自身で取得しておいていただきます。
航空無線通信士/航空特殊無線技士の試験を受けるにあたって注意しなければいけないのは、試験の実施回数の少なさです。
航空無線通信士の試験は年に2回、航空特殊無線技士の試験は年に3回しか実施されません。しかも、試験日のだいぶ前に応募申請が締め切られるので、計画的に受験することが重要です。
無線の資格は一度取得すれば生涯有効ですので、早く取得しておくに越したことはありません。試験の科目合格も2年間有効ですので、万が一、一部の科目が不合格になっても、次回以降の試験ではその不合格科目だけに専念することが可能です。
次回の試験日程(6月)はこちらをご参照ください。
申請書受付期間:平成27年4月1日(水)から20日(月)まで
受験日:27年6月10日(水)
また、どうしても自信が無いという方は、試験ではなく、養成講習会に参加する方法もあります。
この講習会は免許取得を確約するものではありませんが、無線協会の講師が重要なポイントを教えてくれ、かつ短期間(3日間)に効率よく集中的に行うため、真面目に受講すればほとんどの方が免許を取得できます。
講習会は、「公益財団法人 日本無線協会」と「イカロス・アカデミー」の2つの機関が開催しています。日程等は変更になる場合もありますので、詳細は両機関のHPを参照してください。
①公益財団法人 日本無線協会主催 航空特殊無線技士養成課程の日程
・本部(関東)(定員60名)
平成27年 5月12日(火)~14日(木)
平成27年 9月15日(火)~17日(木)
平成27年 11月10日(火)~12日(木)
平成28年 2月15日(月)~17日(水)
・近畿支部(定員47名)
平成27年 6月16日(火)~18日(木)
平成28年 1月13日(水)~15日(金)
②イカロス・アカデミー主催 航空特殊無線技士養成講習会の日程
平成27年 7月18日(土)~20日(月・祝)
航空特殊無線技士の資格を取得せずに、いきなり航空無線通信士の試験を受験することももちろん可能ではありますが、航空無線通信士の試験は入校までに8月の1度しか無いため、そこで不合格になってしまうと、操縦訓練ができなくなってしまいます。
そうならないためにも、まずは6月に実施される航空特殊無線技士の試験を受験することを強くおすすめします。
航空特殊無線技士と航空無線通信士の試験には重なる部分も多いため、航空特殊無線技士の試験に合格し知識と自信を得られれば、航空無線通信士試験の合格にも拍車がかかることと思います。
この機会にどうぞ航空特殊無線技士の試験もしくは講習を受けられてはいかがでしょうか?