
皆さん、こんにちは。いつもJGASブログをご覧いただき、ありがとうございます。
時は、師走。毎朝、布団から出るのがつらいこの時期ですが、いかがお過ごしでしょうか?
この秋、JGAS鹿児島事業所の仲間に加わりました運航本部の山下です。
よろしくお願いいたします。
まずは、自己紹介からお付き合いください。
高校卒業後、専門学校で、自家用、事業用操縦士のライセンスを取得し、使用事業会社にて、宣伝飛行や写真撮影、遊覧飛行等をしながら、教育証明、多発限定、計器飛行証明を取得し、操縦教育にも携わりました。その後、エアラインでボーイング737の運航を経験して、現在に至っています。
さて、今回は、鹿児島の民間航空操縦士訓練学校の訓練機として使用しているシーラスという飛行機について、私が今まで経験してきた飛行機と比較して、お話ししたいと思います。
今から20数年程前になりますが、私はセスナ152、172で初期の訓練をしていました。当時の飛行計器はアナログ計器が当たり前でしたが、今では旅客機のみならず、小型機でもグラスコクピットを装備しています。シーラスが装備しているGermin1000改良型は、計器の表示方法が旅客機と同じ統合型計器(一つの画面内に航空機の姿勢、高度、速度などの情報が表示される)なのです。例えば離着陸等の素早く計器のクロスチェックをしなければならない時に、目の動かし方、見方が旅客機と全く同じなのです。
ですから、直近の乗務機種である737-800からシーラスへの移行訓練で違和感はほとんどありませんでした。シーラスで訓練を受けている訓練生が旅客機の訓練に入っても違和感は感じないであろうと思います。
また、シーラス機には、地上物標等に衝突の危険性があると教えてくれる装置や航空機同士の衝突を予防する装置が付いており、計器上で表示が変わったり、音声で注意喚起してくれます。これらの装置は、以前私が訓練していた小型機と大違いで、格段に安全性が向上しているのは、言うまでもありません。
今後エアラインを目指すPILOTの訓練機としては、本当に適した訓練機だと思います。他にもいくつも特徴はありますが、一番の特徴はなんといっても、飛行機にパラシュートが付いていることではないでしょうか?この発想には驚きました。
エアライン機に近い環境で操縦訓練を学べる事は、航空会社入社後の訓練でプラスになることは言うまでもありません。
シーラス機という最高のハードを使い、飛行機の基本的な操縦はもとより、エアラインオペレーションで必要なTwo men crewの概念等は我々教官陣がシッカリサポート致します!