
皆さん、こんにちは。いつもJGASブログをご覧いただき、ありがとうございます。運航本部の山下です。
最近は日中気温が上がり、上着が必要ないくらいの日がありますが、いかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目、気温の差が大きいので、体調を崩さないようにお気を付けください。
今回は、先日行われた私の機長審査について触れたいと思います。
昨年秋に入社して、自社機のシーラスSR20型機で訓練を続けてきました。
エアバス機の乗務経験が無いので、訓練開始前は、シーラス機の特徴の一つ、サイドヨーク式の操縦桿に慣れるかな?とか・・・何といっても以前乗務していた旅客機から比べると操縦席の位置が低く、パイロットの目の位置が低くなるため、着陸時、飛行機の機首を上げる操作のタイミングに慣れるか等不安でした。
最初に操縦桿についてですが、まったく違和感はありませんでした。
エアバス機のようなスティック式ではないので、引く・押すを含めてコントロールホイール式と同じなんですね。そして、シーラス型機は、操縦桿がサイドにあることで、計器の視認性がとても良好です!!訓練機として世界中の機関で採用されている理由が分かりました。
着陸時のフレアー(着陸時に機首を上げる事)のタイミングについては、小型機は大型機に比べると低いところ(滑走路に近づいて)から始めるので、滑走路にぶつかってしまうのではないかという感じを受け、慣れるまで少し時間を要しましたが・・・。旅客機から小型機に移行するのは大変という話が、理解できました(笑)
さて、本題の審査についてですが、航空会社で機長としてフライトをするにあたり、航空法上の機長審査を受けなければなりません。当日は、東京から審査官が来られて、運航知識、技量を有しているか審査が行われました。
鹿児島から模擬の計器飛行方式で出発し、訓練空域で低速飛行、失速等の課目を行い、鹿児島空港へ模擬の計器進入で戻って来た後、タッチアンドゴー(連続離着陸)を行いました。トータル1時間ちょっとのフライトでした。
フライト後には、知識確認およびフライトについての講評を受け、無事合格で終わりました。審査は終わりましたが、今後も修正する点は修正し、不足な点については補い、安全運航に努めてまいります。