弊社が代理店を務めるシーラス・エアクラフト社が開発中で、間もなくデリバリーが開始される「Vision SF50」(Vision Jet)。今回のブログでは、弊社社員がVision Jetのモックアップで機内を体感した感想をお伝えしたいと思います。
Vision Jetのコンセプトは、"The Personal Jet" つまり「自家用ジェット」!
エアラインの旅客機を小型にしたような従来のビジネスジェットとは少し違って、自家用車のような感覚で所有していただけるジェット機です。
VLJ (Very Light Jet, 超軽量ジェット機)にカテゴライズされる機体の大きさもさることながら、自家用操縦士免許をお持ちのオーナー様自身が操縦できることも「自家用ジェット」たる所以です!
ご家族・お友達とのレジャーだけでなく、フットワークが軽いのでビジネス用途にも適しています。
さて、Vision Jetの機内に目を向けますと、Vision Jetの翼幅は同社の単発プロペラ機「SRシリーズ」とほぼ同じですが、ボディが大きく膨らんでいるため、キャビンの幅はSRシリーズ(124cm)より32cm広い156cmになっています。
SRシリーズも同クラスの航空機と比較するとキャビンの幅が広めに作られているため、4~6人乗りの小型単発機に乗ったことがある方にとっては、Vision Jetの機内はかなり広く感じられるかと思います。
操縦席は上質なレザーの内装が心地よく、幅広い肘掛けに腕を置いてリラックスしながら操縦することができます。
Vision Jetは、同社のSRシリーズと同じくサイドヨークを採用しており、体の正面に操縦桿がないため、非常に開放感のあるコックピットです。
後部座席はゆったりとした高級車を思わせる造りになっています。座席配置は使用用途に応じて複数パターンから選択可能。パイロットも含めて最大で7人まで搭乗可能です。
座席配置の図を見ていただければお分かりの通り、後部座席の前列はゆったりと足を伸ばすことができて、飛行機の中とは思えない驚きの快適さです!図にある「4+2」「5+2」のように後部座席を二列にした場合、前に座席があると足を伸ばすことはできませんが、横に幅広い肘掛けがあるため狭苦しい感じはしません。
今回、Vision Jetモックアップで受けた印象は、「空飛ぶ高級車」!
シーラス社が掲げる「自家用ジェット」のコンセプトを実感することができました。
これまでのビジネスジェットとは一線を画した斬新なコンセプトのVision Jet。その神髄については、以前のブログ「ビジネスジェット市場の革命児」でお伝えしました。
また、オーナー様自身の手による楽しいフライトを可能にする最新機能についてはこちらをご覧ください。
Vision Jetは、FAA(米連邦航空局)型式証明取得の最終ステップである「実用飛行試験」を実施している最中です。Vision Jetの今後にご期待ください!