あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
弊社は、シーラス・エアクラフト社とテクナム社の日本総代理店を務めておりますが、2016年は明るいニュースが数多くありました。
弊社にとって最も大きなニュースは、シーラス「SR22」が独立行政法人 航空大学校の次期訓練機に決定されたことでしょう。これは弊社のみならずシーラス本社にも大きな喜びをもって迎えられました。
航空大学校に納入されるシーラスSR22 |
シーラス社に関連するもうひとつの大きなニュースと言えば、10月30日、かねてより開発が進められていた小型単発ジェット機「Vision SF50」(通称Vision Jet)が、ついにFAA(米連邦航空局)の型式証明を取得しました!
12月には一般顧客を対象にした型式限定取得プログラムが開始され、年末に最初の機体が顧客の元へデリバリーされました。
Vision Jetは、小型プロペラ機と、従来のビジネスジェットとの隙間を埋める、革新的な小型ジェット機です。
Vision Jetの優れた性能、最新機能、訓練プログラム等について、今年も更なる情報を発信してまいります。また、アメリカの空を自由に飛び回るようになったVision Jetの生き生きとした魅力もお伝えできるかと思いますので、ご期待ください!
Vision Jetの最初のデリバリーを祝う式典 |
さて、弊社が日本総代理店を務めるイタリアの老舗航空機メーカー・テクナム社に関しても、大きなニュースがありました。
まずは、弊社が現在日本の型式証明取得手続きを進めている小型双発機「P2006T」が、米航空宇宙局(NASA)の次世代電気飛行機開発プログラムの実験機に選定されたことが、世間を驚かせました。
P2006Tは、様々な改造を加えることができるのが特徴で、諸外国では、自家用機や操縦訓練機のほか、航空測量機やパトロール機としても活躍しています。また、燃料消費量を単発機並み(左右のエンジンを合わせて約10gal/h)に抑えられることも大きな魅力です。
軽量で力学的に優れ、大きなエネルギーを必要としない基本設計と、これまでも様々に改造されてきた柔軟性の高さなどが、NASAがP2006Tを選定した要因になりました。
まもなく日本に輸入される第一号機は、弊社の鹿児島フライトトレーニングセンターの訓練機として使用されます。続報にご期待ください!
電気飛行機の研究用プロトタイプ「X-57」(通称・マクスウェル) |
そして、テクナム社にとって2016年最大のニュースは、開発中の双発機「P2012”トラベラー”」が初飛行を果たしたことでしょう。
トラベラーは、最大11席の小型飛行機です。375馬力のピストンエンジン「Lycoming TEO-540-C1A」を2基搭載した高翼機で、旅客/貨物輸送のほか、航空測量などの用途での需要も見越しています。
試験機の飛行が可能になったことで、今年は新たな情報が続々と公開されることが期待されます。ぜひご注目ください!
P2012"トラベラー"初飛行の様子 |
さて、航空機のセールスチームは、今週から、シーラス社が年に一度開催する「GSM」(Global Sales Meeting)に参加してきます。
GSMは世界各国の代理店が一堂に集結する国際会議で、知識や交流を深められる貴重な場です。また、シーラス機に関する最新情報が得られる重要な機会でもあります。
今年の開催地は、アメリカ合衆国テネシー州ノックスビル。
グレート・スモーキー山脈を臨む自然豊かな田舎町ですが、ここにはシーラス社が新たに設立した「ビジョン・センター」があります。ビジョン・センターは、Vision Jetの展示・販売、パイロットの訓練、メンテナンスなど、あらゆる活動の拠点となる最重要施設です。
この施設を実際に訪れ、Vision Jetに関する貴重な生の情報を得てきたいと思います。
GSMではもちろんSRシリーズに関する最新情報も発表されますので、こちらも見逃せません。
GSMの模様と、Vision Jet/SRシリーズの最新情報については、後日こちらのブログでたっぷりとレポートいたします。ご期待ください!
本年もご愛読のほど、よろしくお願いいたします。