ルフトハンザ航空のグループ企業であるルフトハンザ・アビエーション・トレーニングが、シーラス・エアクラフト社の単発プロペラ機「SR20」を次期訓練機に選定しました!
米国アリゾナ州フェニックスの訓練施設では、ルフトハンザ航空だけでなく、訓練を受託している全日本空輸(ANA)、KLMオランダ航空、スイス航空をはじめとする多数の大手航空会社のパイロット訓練にもSR20が使用されます。
シーラスSRシリーズは、エアラインパイロットを養成する訓練機として世界的に高い評価を得ています。
各国の国立訓練学校や名門大学のほか、エミレーツ航空の自社養成課程や、国内唯一の公立エアラインパイロット養成機関である独立行政法人航空大学校も、SRシリーズを訓練機に採用しています。(SRシリーズを採用している主な訓練機関の一覧はこちら)
SRシリーズが選ばれる理由のひとつが、小型機でありながらエアライン機に近い環境を再現できる、シーラス独自の高性能コックピットシステム「Cirrus Perspective +」です。
計器はすべて電子化されており、2枚のフライトディスプレイに表示されます。詳細なマップや地形情報、チェックリストなども画面上で確認できます。
システムの操作には、エアライン機で採用されているものに近い形のキーボードコントローラーを使用します。
また、オートパイロット(自動操縦装置)には、手動操縦中に速度などが危険な値になると、直ちに作動して姿勢を立て直す「自動リカバリーシステム」が搭載されています。
これらはエアライン機には当たり前に搭載されている機能ですが、小型機にとっては画期的なものです。初期課程から将来を見据えた実践的訓練ができるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
訓練生が単独飛行を行う機体でもあるため、緊急用パラシュートシステムなどの高度な安全機能が多数搭載されている点も、高く評価されています。
シーラスSRシリーズの装備・機能については、CIRRUS JAPANの公式サイトで詳しくご紹介しています。
この度、ルフトハンザ・アビエーション・トレーニングが導入する25機のSR20のデリバリーは、2017年10月に開始され、2018年2月までに完了する予定です。