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レッドブル・エアレース第6戦

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レッドブル・エアレース第6戦

レッドブル・エアレース第6戦が、現地時間の9月2日・3日、ポルトガルのポルトで開催されました!

レッドブル・エアレースとは、国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権です。レース仕様のプロペラ機に乗ったパイロット達が、超低空でスピードを競う大迫力の航空レースで、「世界最速のモータースポーツ」「空のF1」とも呼ばれます。

2017シーズンは世界各地8ヶ所でレースが行われます。各レースごとに順位に応じたポイントが与えられ、シーズンを通じて最多ポイントを獲得したパイロットが総合優勝者「Red Bull Air Race World Champion」となります。

日本人パイロットの室屋義秀選手は、千葉で開催された第3戦、ブダペストで開催された第4戦で連続優勝を果たし、総合ランキング単独首位に躍り出ました!しかし、カザンで開催された第5戦は不本意な結果に終わり、今季のライバルとも言えるマルティン・ソンカ選手と同点の2位にランクを落としました。

そして、当ブログで度々ご紹介していますが、弊社が代理店を務めるアメリカの航空機メーカー「シーラス・エアクラフト社」がスポンサーになっているマイケル・グーリアン選手もこのレースに参加しています。

今季は積極的に攻める姿勢が仇となり、多くのペナルティを受けて、なかなか思うような結果を出せずにいましたが、先日行われた第5戦では、3位でフィニッシュして念願の表彰台に上がりました!これでグーリアン選手の総合ランキングは7位になりました。

まだまだ王座の行方はわかりません!


第6戦の舞台になったのは、ポルトガル北部の港湾都市「ポルト」です。ここはポルトガル王国が成立した地で、ポルトガルという国名も、このポルトの地名が由来になっています。

ポルトでは、2007から2009シーズンまでレッドブル・エアレースが開催されており、今年は久々の開催となりました。

市内中心を流れるドウロ川にコースが設けられ、歴史的な街並みと最新鋭のレース機が美しいコントラストを生み出します。


実は今回、レースが始まる前に、室屋選手を大きなアクシデントが襲いました。

予選前々日、レースエアポートに着陸した際に強めにブレーキをかけたことが原因で、機体のフレームにヒビが入ってオイル漏れを起こしてしまったのです。

現場での修理は困難と見られ、ポルトでのレースには出場不可能かと思われましたが、他チームのエンジニアの協力も得ながら総出で修理を行った結果、予選前日に何とか機体の修理が間に合いました!

その予選では、ピート・マクロード選手が1:07.192で、4戦連続となる予選首位通過を果たしました。

現在総合ランキングで首位に立つカービー・チャンブリス選手が1:07.942で2位通過。

そして室屋選手は、アクシデントの影響を感じさせないフライトで、チャンブリス選手からわずか0.030秒遅れの1:07.972で3位通過を果たしました。

グーリアン選手も好タイムを記録し、5位で予選を通過しました。


Round of 14(本戦 第1レース)は、グーリアン選手と、今シーズンからマスタークラスに加わったフランスのミカエル・ブラジョー選手との戦いで幕を開けました。

グーリアン選手はレース後に「ミスのないフライトができた」と振り返りましたが、0.128秒差の1:08.371で敗れてしまいました。「結果を出せずにレースを終えたのは残念だったが、前を向く必要がある」と、次のレースでのリベンジを誓います。

一方の室屋選手は、1:07.819の好タイムで、スロベニアのピーター・ポドランセック選手を下し、Round of 8(本戦 第2レース)進出を決めました。


Round of 8で室屋選手が対戦したのは、今季のライバルとも言えるチェコ出身のマルティン・ソンカ選手。総合ランキングでは同点で2位に並ぶ二人の対決です。

結果、先にフライトしたソンカ選手のタイムは1:07.991、室屋選手のタイムは1:07.414と、室屋選手が勝利したかに思われましたが・・・スタートゲート通過時のスピードが規定を超えていたため1秒のペナルティが与えられ、室屋選手は惜しくもここで敗退となりました。

室屋選手は機体故障のため練習フライトをキャンセルしており、その影響で正しい設定を見出すのに苦労したと、試合後に振り返っています。ただ、フライト自体には満足しているとのことです。

決勝を制したのは、Final 4でこの日最速タイムとなる1:07.229を記録したマルティン・ソンカ選手でした!今季2度目の優勝で、これによりソンカ選手が総合ランキング1位に躍り出ました!


レース6位に終わった室屋選手は、総合ランキング2位から4位に後退。

10位に終わったグーリアン選手は、順位をひとつ落として総合ランキング8位になりました。

ただ、これからもまだまだ勝負は続きますので、今後も熱い勝負から目が離せません!

次回第7戦は、9月16・17日(現地時間)、ドイツの「ユーロスピードウェイ・ラウジッツ」(旧称ラウジッツリンク)で開催されます。

ブダペスト、カザン、ポルトと、ここ3連戦は歴史ある街中でレースが繰り広げられてきましたが、今度の舞台はモータースポーツの歴史が息づくサーキットです。レースはまた違った様相を見せてくれるでしょう。

ぜひご注目ください!

 

レッドブル・エアレース公式サイト(日本語)
http://www.redbullairrace.com/ja_JP

マイケル・グーリアン選手 チーム公式サイト(英語)
http://mikegoulian.com

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