テクナム社は、FAA及びEASAから、同社の小型双発機P2006T SMPに、ライカ社の3D都市モデリング用カメラ「City Mapper」を搭載する認可を取得したことを発表しました。
ライカ社のCity Mapperは、LiDAR、マルチスペクトルカメラ、斜め撮影用のカメラをひとつのセンサーに組み込んだ、世界初のハイブリッド空撮センサーです。
※City Mapperの詳細はこちら(英語)
テクナム社の「P2006T SMP (Special Missions Platform)」は、同社の4人乗り小型双発機「P2006T」の設計を変更した特殊任務機です。
カメラホールや電源システムがオプションとしてあらかじめ用意されており、製造工場でインストールされるため、デリバリー後に加工する必要がありません。
現在ヨーロッパ各国で航空測量機として活躍しているほか、ドミニカ共和国空軍がパトロール機として運用しています。また、既存のオプションに当てはまらない改造を希望する顧客に対しても、テクナム社は積極的に対応する方針です。
P2006T SMPを採用するメリットとしては、コストの安さが挙げられます。
P2006Tは、軽量で力学的に優れた機体に、100馬力のRotax 912Sエンジン2基を装備することで、燃料消費量を単発機並み(左右のエンジンを合わせて約10gal/h)に抑えることができます。それでありながら、最大巡航速度150 kt、最大上昇率1036ft/minと、同規模の双発機と遜色ない性能を発揮します。
また、導入・整備コストの面でも、従来同様の任務を行ってきた飛行機やヘリコプターと比較すると安価です。
ちなみに、これまで様々に改造されてきた実績と、大きなエネルギーを必要としない基本設計を評価され、P2006TはNASA(米航空宇宙局)の次世代電気飛行機開発プログラムの実験機にも選定されています。【詳しくはこちら】
テクナムP2006Tは、テクナム社の日本総代理店である弊社が販売を行っております。ご関心がおありの事業者様はお気軽にお問い合わせください!