2018年6月28日、テクナム社の双発機「P2006T」が日本の型式証明を取得しました。
テクナム社はイタリアのナポリ近郊に拠点を構える航空機メーカーです。65年以上の長きにわたって、ジェネラル・アビエーション業界の需要を満たすことを第一に考えた多彩な航空機を世に送り出してきました。
P2006Tは、非常に独創的な高翼双発機です。
エンジンには100馬力の Rotax 912Sを採用し、1時間あたりの燃料消費量は、左右のエンジンを合わせてわずか9ガロンです。
一方で、徹底的に軽量化されたボディと空力的に優れた設計により、最大巡航速度150 kt、最大上昇率1036ft/minと、同規模の双発機と遜色ない性能を発揮することができます。
様々な改造を加えられるのも特徴のひとつで、自家用機や訓練機としてはもちろん、諸外国では航空測量機やパトロール機としても活躍の場を広げています。
また、これまで様々に改造されてきた実績と、大きなエネルギーを必要としない基本設計が評価され、P2006TはNASA(米航空宇宙局)の次世代電気飛行機開発プログラムの実験機にも選定されました。【詳しくはこちら】
P2006Tは、2017年の小型双発機のデリバリー機数ランキングで第1位に輝き※1、2017年3月には総デリバリー機数が200機に達しました。
国内第1号機は2018年秋に到着予定です。
テクナムP2006Tは、テクナム社の日本総代理店である弊社が販売を行っております。お気軽にお問い合わせください。
※1 GAMA『2017 Annual Report』ピストンエンジン機部門。単発機を含めるとシーラスSRシリーズが第1位です。
テクナム式P2006T型
全幅:11.4 m
全長:8.7 m
全高:2.58 m
最大巡航速度:150 kt
実用上昇限度:14,000 ft
最大巡航距離:669 nm
エンジン:Rotax 912S 100HP
使用可能な燃料の量:52.8 gal
有効最大搭載量:906 lb (411 kg)
搭乗者:4 名
アナログ |
ガーミンG1000NXi |